それから数週間がたった。
僕は芸人を辞めていた。
M-1の後、時が過ぎるたびに、自然と満足感がでてきた。
満足感と同時に、「もういいかな」という思いもあった。
お笑いを始める前は3年という期間を決めていたが、あと半年続けるエネルギーがなくなった。
お笑いの世界は厳しい。
何が厳しい?
お金がもらえない状態でやり続けていくという事。
むしろチケット代や交通費で出費が増えるという悪循環。
これはお笑いの世界だけではないが、周りが働いている中こういった世界で、続けていくという事の辛さもあったのかな。
最近では、ツイッターなどで気軽にお笑い芸人ですと自己紹介しているものが多数いる。
僕の中では、芸人という職業は、しっかりした稼ぎがあるまでは、職業じゃなくて趣味(部活の延長)だと思う。
個人的な思いなのでそれぞれの自由なのだが。
なにわともあれ、芸人は、お笑い好きの中でも、さらにお笑い好きしか続けれない世界だと思った。
しかしそこまでお笑い好きではないのに、この世界に入って成功した人もいてます。
不思議な世界だ。
(終わり)
最後に、
芸人の世界を体験できて良かったと思う。
それは僕が昔からやりたかった事だから。
大した結果はでてないが、やっていなかったら今頃後悔してただろう。
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