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第8話 オーディション (僕のNSC物語)

  2016/03/05

いよいよオーディション当日である。

2クラス合同であるので、いつもより大きい教室で行われる。

ネタ見せの順番としては別のクラスから始まるので、気持ち的には少し余裕が出来た。
いざ本番が始まった。

ここである事に気付いた。

それは他のクラスのネタを見れる程余裕がないくらい、緊張している自分がいた。

相方に至っては緊張のしすぎで口が小刻みにぶつぶつと動いていた。

そんな緊迫状態でネタを見ていたのだが、正確には見てるようで見れなかったのだが、1つだけ今でも覚えてるネタを披露した人がいた。

他のクラスのピン芸人の人がしていたネタで、内容が中島美嘉の日常というネタだ。

この人は男の人で、タイトルの通り日常を真似していて、歌は歌はない。

しかも全く似ていないので、ただただ恐怖しかなかったのである。

絶対に落ちたと思った。

そういう意味で記憶に残っている。

話はそれたが、いよいよ僕たちの出番が近付いてきた。

スタンバイ位置に移動する。

緊張のピークも近付いてきた。

前のコンビのネタが終わった。
緊張のピークと同時に、合図が出たので、センターマイクに向かって走って行った。

あとはやりきるだけだ。

とにかく大きな声で何十回と練習したネタをした。

焦らず早口にならないようにを心掛けて。

頭は真っ白だがセリフはすらすらと出てくる。

終わりに近付くにつれて、余裕が出てきた。

自分でもびっくりするくらい落ち着いてきたし、周りもよくみえてきた。

この空気感でも僕らのネタを見て少しにやついてる人もいた。

ウケている可能性もある。

そう思いつつ無事に終える事ができた。

しかし終わった後の喉の渇きはすさまじかった。

後は後日結果を待つのみだ。

ネタうんぬんとして出来としてはよかったと思うので、結果は楽しみだ。

そしていよいよ結果発表の時を迎える。


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