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【質問】解散しそうなコンビ(トリオ)やブレイクする芸人の違いについて。

前回記事で考え深いコメントをいただきましたので考察しました。

【質問】

カバ爆の解散を聞いた時はショックで。
今年に入るころから・・・
2年連続KOCのファイナリストの巨匠やザンゼンジ、ケチン・ザ・コチンetc芸歴10年前後の解散ラッシュが相次いでますね。
やはり、コロチキが優勝した影響がボディブローのように効いているのでしょうか?
失礼な話、解散しそうなコンビ(トリオ)やブレイクする芸人の違いについて教えてください。

【回答】

芸歴10年というのは一区切りとしてみなさんが進退を考える時期なのかなと思います。
これは少なからず過去のM-1の影響もあるのかなと思います。
過去のM-1の出場資格は芸歴10年です(正確には芸歴ではなくてコンビ歴)。
これは紳助さんが、若手漫才日本一を決めると同時に、10年やって結果がでなければ芸人をやめなさい(才能ないから他の仕事を頑張りなさい)という名目でこの年数にしてというふうにおっしゃっていました。
言われてみれば納得感はありますね。

プラス、コロチキ含め後輩の活躍を目の当たりにすれば解散するのは自然かなと思いますね。

ということで解散しそうなコンビを順番にあげていきます。

・まず知名度が全くない超若手芸人で売れてない芸人、これは当然いつ解散してもおかしくないですね。

・次に、一般的な知名度はないが、少し売れかけている芸人。
その中でも、地方でのレギュラーがなくて(関西も含む)、数回しかテレビにも出れてなく、数年間ずっと微妙な位置にいるコンビも厳しいですね(今回のカバ爆さん)。
数年間ずっとという部分が肝ですかね。

・次に、お笑い好きな一般人にはかなり認知されているが、普通の人にまで認知されていない芸人ですね。
今の時代、M-1やキングオブコントの決勝に出たからといって、普通の人には認知されないですからね。
優勝してようやく認知されるレベルですね。
決勝に出たからといって仕事がたくさんもらえる訳ではないのが、辛いところですね(収入的にもバイトをやめれない)。
たとえ優勝しても安定してテレビに出続けるのも厳しいですからね。
その部分で決勝に出たところで、また微妙な芸人生活が続くとなるとモチベーション維持が難しいかもですね。
ハリガネロックなどはこれに当てはまるのかなと思います。

そして、コンテストでは結果が出てないが、テレビで活躍する若手芸人が出てくれば、なおさらモチベーションの維持が難しくなると思います。

芸人で生活するにはテレビが必須です。
ネタで面白くてもテレビで必要なスキルを持っていない芸人は振り落とされていきます。
逆もしかりで、ネタで最高の結果が出てなくても、テレビで面白い芸人(必要とされてる芸人)は残りますからね。

そこが芸人の世界の難しいところですね。

要はブレイクするのはテレビ向きの芸人ですね。
もちろん最初はネタで少しの結果を出して業界の人に認知されないとダメですけどね。

まずはネタで少し結果をだして、業界の人に認知されて、テレビに呼ばれて、結果を出す。
キャラも大事ですかね。
これがブレイクの法則ですね。

思いついた若手芸人で例をだすと、ノブシコブシの吉村さんがこれに当てはまるかなと思います。
ノブシコブシはネタでは大きな大会の決勝には行ってないが(準決止まり)、テレビでかなり見ますからね。

逆にチャンスはあったが、そのチャンスを掴めなかった芸人は、はんにゃや、キングコングなどでしょうかね。
オリエンタルラジオの初期の頃も同じような感じでチャンスを掴めなかったですね。
オリエンタルラジオは最初のブレイク後にゴールデンの司会のレギュラーを持ってましたからね。

まとめると、売れかけた時に、テレビの世界でネタ以外で生き残れるか生き残れないかがカギですかね。
あとは運も大事だと思います。


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