第２５話　砕かれる　(僕のＮＳＣ物語)

いよいよBクラスの１発目の授業だ。

気合を入れて教室に入った。

教室内は緊張感で満ち溢れていた。

もちろん知らない顔ばかりだ。

そして授業が始まった。

僕たちのネタ順は真ん中の方だ。

いよいよ他のコンビのネタが始まった。

さすがBクラスだけあって、みんな上手い。

面白い面白くないかは別として、声も出てるし、間がいい。

これを見て少しヤバいと思った。

しかし、上手さは負けているかもしれないが、ネタの面白さは自信があったので、なんとかなると思った。

いよいよ僕たちの番だ。

この日のネタは、相方が前のコンビの時にしていたネタで、当時僕はそのネタを見て面白いと思ったネタだ。

今回はそれを改良したネタだ。(今思えば、相方がしていた前のネタを引っ張ってくるのはよくないですね。新ネタかもしくは、オーディションの時にしたネタをするべきだと思う)

ネタが始まった。

緊張感はそこまでなかった。

ミスをすることなく無事に終わった。

しかし、出来は悪かったかなと思った。

あと、全くウケなかったのだ。

ウケないのが普通なのだが、悔しかった。

そしてダメだしだ。

色々言われたが、一言だけ覚えている。

「ようBクラスに入れたな」

という言葉だけ。

オーディションでやったネタとは違うので、この言葉にはムカついたが、それくらい出来も悪かったのだろう。

現時点でBクラスの最下位かもしいれない。

しかしまだまだ勝負は始まったばかり。

落ち込んでいられない。

とにかく今やるべき事は、初舞台に向けてのネタ作りだ。

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